夢の中で

2019年03月28日

瞼の裏側で火花が散った瞬間、僕は世界線を超えてしまった。

際限なく広がり、走り続けるだけの空間で、僕は確かに息をしていた。

酔いが覚めた。それだけだった。

あの日も同じ様に誰かにこんな話をしていた気がする。

床に散らばった問題用紙の裏側に今の感情を走り書いた後に、

部屋のドアを少しだけ開けてみた。

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