【人】

2020年06月11日

空に夢を見た人は翼を作った。

生まれたときから翼をもつ生き物にとって、そんな私たちはどう見えているのだろうか。

生涯、空を舞うことを約束された彼らにとっては気にも留めない事なのだろうか。


地上より何光年も離れた場所で爆発した何かを私たちは星と呼び、

届くことのない祈りを込め、精一杯手を伸ばしてみる。


地上より一万メートル離れた場所から見える街灯も、

まるで屑のように見えるのだろう。


知っているだろうか。

翼をもつ彼らの中にも、水を踊り大地を駆ける種がいることを。


その翼は決して飛ぶ為だけにあらず。


それなのに人は彼らのことを「空を飛ぶもの」として認識している。


例えば、「なぜ人は人なのだろうか」という問いに貴方はどう答えるだろう。


二足歩行のサルだからか?

服を着ているサルだからか?

翼を持たないサルだからか?


別に生物学の話ではなく、貴方の主観を聞いてみたかった。


夢へと足掻いた爆発音と共に衛星へ旗を立てた。


私には目がある。

私には手がある。

私には足がある。


空も飛べる。

海も泳げる。

大地も走れる。


では、なぜ私は人なのだろうか。


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